2014年2月10日月曜日
スマートソーラーインターナショナル(太陽光発電システム開発・製造・販売)破産
スマートソーラーインターナショナル(株)
資本金:9億1469万円
本 社:宮城県仙台市青葉区中央1-3-1
代 表:富田 孝司
従業員:30名
2月5日東京地裁より破産手続き開始決定
当社は、2009年8月に元大手電機メーカー役員で「ミスター
・ソーラー」と呼ばれた富田孝司氏を代表に招聘し、東京大学
の先端科学技術研究センターのプロジェクトとして太陽光発電
システムの開発を目的に設立されたベンチャー企業。
2011年3月:三本木工場(宮城県大崎市)設置
2012年1月:集光型モジュール製造開始
(既存のシステムに対し発電効果約2倍、導入コスト7割程度)
2013年3月:年売上高10億円見込みに対しほとんど無し
2014年1月:代表の富田氏が死去
(帝国データバンク 大型倒産速報)
富田氏は元シャープのソーラーシステム事業本部長ですね。
設立は2009年なので震災便乗ではないようです。
工場設立時期を考えると、逆に震災は悪影響だったのかも。
さて、この会社が開発した製品はどんなものだったのか折角
なので簡単にご紹介しておきましょう。
(SMBC環境ビジネス情報)
画像だけではちょっとわかり難いですね。
残念ながらこの会社のHPは既に消滅済で閲覧できません。
調べた限りでは、構造や特徴についてもっともわかりやすい
のは こちら だと思います。
概略はこんな感じかな・・・
①一軸追尾集光技術(トラックミラー)
シリコン使用量削減と安定した発電量を実現
②ガラスチューブ内に太陽電池セルを配置
ヒートパイプを応用した構造により無動力で冷却
③新型コンバーター
④安価な製造コスト
技術的には面白いと思いますが、いくつか気になる点も・・・
・稼動部の長期信頼性
・追尾システム調整の為、専門性が必要=大量施工困難
・大量生産すれば安くなるという前提条件
・代表は病死?それとも・・・
この会社に関してはこんなものを見つけました。
(eco japan cup)
2011年大賞だったようですね。
ソフトバンクなどの大企業は高額な買取価格による儲けを狙い
安い中国製のパネルを使い太陽光発電所を作りまくってます。
一方で日本発の新技術は立ち上げすらままならず消えていく。
そして買取の原資は全て電気代に上乗せされています・・・
これが日本の再生エネルギーの実態です
都知事選で脱原発を叫ぶのもいいですが、その先についての
議論がなければ多数の支持は得られませんよ。
電力ネタ関連は こちら です。
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