
この投稿では、消費電力を測定する(消費電力が見える)点は
同じですが、個々の電気製品ではなく家全体の消費電力を測
定する(消費電力を俯瞰する)機器をご紹介します。
注意すべき点は
送信機・クランプが配電盤に設置可能か購入前に確認する
事が重要です。
あと、工事じゃないので誰でも設置はできますが配電盤は危険
がいっぱい、よく分からない人は無理せず分かる人に頼んだ方
が良いと思います。
検索用エクセルファイル ※作成中

EC-10RF(クランプ式無線電力計 カスタム)

配電盤の引込線に設置する事で全体の消費電力を測定できる
製品です。
測定項目:消費電力・積算電力量/電気料金・CO2排出量
受信機とUSBで接続する事によりPCでもデータ管理ができます
がPCと接続してる時は送受信できない点に注意が必要です。
ポイントは
・誤差は最大±10%
・通信は400MHz帯の特定小電力無線
・送受信とも電池式なので定期的な電池交換が必須
・受信機による目視なら10秒毎が可能だがデータ保存は最小でも1時間単位
・PCのソフトからエクセルファイルでのデータ出力が可能
家全体の消費電力を確認できるのは魅力的なんですが、じゃあ
そのデータで何をするのかを考えるとびみょーなんですよねぇ。
せめてリアルタイムデータが取得できれば節電を考える上で大
きな武器になるんですが・・・
製品ページでPC用ソフトのマニュアルもダウンロードできるので
購入を検討される方はご参照ください。
CHE-TSTCLW(クランプ式無線電力計 サンワサプライ)

カスタムのEC-10RFのOEM品のようです。
PC用のソフト(eLink)を使う点も同じなんですが、マニュアルが
・カスタム:Ver1.5(2013/01)
・サンワ:Ver1.0(2012/12)
と違っています。
まぁOEM版の方が更新が遅い(もしくは更新されない)事はよく
ある事ですが、Ver1.0にはPCと接続してる時は受信できない
という記載がありません。
測定項目:消費電力・積算電力量/電気料金・CO2排出量
ポイントは
・誤差は最大±10%
・通信は400MHz帯の特定小電力無線
・送受信とも電池式なので定期的な電池交換が必須
・受信機による目視なら10秒毎が可能だがデータ保存は最小でも1時間単位
・PCのソフトからエクセルファイルでのデータ出力が可能
節電モニター「はやわかり」(Lean Energy)

2 Save Energy Ltd.というイギリスメーカーのOWL+USBとい
う製品を日本向けにアレンジしたもののようです。
測定項目:消費電力・積算電力量/電気料金・CO2排出量
ポイントは
・誤差は最大±10%
・通信は300MHz帯の特定小電力無線
・送受信とも電池式なので定期的な電池交換が必須
・リアルタイムでも最小6秒毎、無変動時は60秒毎の更新
・PCのソフトからエクセルファイルでのデータ出力が可能(分単位)
・特定小電力無線なのに通信距離が5~8mという事は出力が弱い?
・ソフトは日本語化されてるが一部日本語に対応できてない
・Windows7までしか対応してない
マニュアルにざっと目通しただけですが、個人的にはソフトの使
い勝手が今ひとつに感じました。
あと、2012年からソフトの更新がないようなので、ソフトの機能
拡充は期待薄かも?
★実際購入して試してみました(こちら)
エネビューワ(一般家庭用電力モニター 東朋テクノロジー)

測定項目:消費電力/推移・積算電力量/電気料金・平均消費電力/電気料金(日・月)
ポイントは
・誤差は最大±10%(メーカーに確認済み)
・通信は900MHz帯の特定小電力無線
・送信機は電池式、受信機はACアダプター
・受信機による目視のみ、PCやスマホとの接続機能はない
単体で完結できるよう推移をグラフで確認できるようにしたりと
いろいろ工夫されていますね。
EMS100J(節電アドバイザー +ecoco(保土ヶ谷電子販売))

Oregon Scientific Global Distribution Ltd.(アメリカ)の製
品ですが、HPに掲載されてません。
保土ヶ谷電子販売のプレスリリースには共同開発とあるので、
日本だけで販売されている製品かも知れません。
測定項目:消費電力・積算電力量/電気料金・電気料金(円/時間)
ポイントは
・誤差は最大±10%
・通信は300MHz帯の特定小電力無線
・送受信とも電池式なので定期的な電池交換が必須
・データ更新は12秒毎or60秒毎を選択
・受信機による目視のみ、PCやスマホとの接続機能はない
・確認できる項目が少ない
説明書を見ただけで実際使ったわけではないので断定はしませ
んが、ここまで機能を絞り込むと逆に使い難い気がします・・・
CK-5(省エネナビ 中国計器工業)

中国と言ってもChinaじゃないョ、中国電力のグループ会社です。
測定項目:消費電力・積算電力量/電気料金・電気料金(円/時間)
ポイントは
・誤差が不明
・通信は400MHz帯の特定小電力無線
・送受信ともAC電源の為配電盤にもコンセントが必要
・受信機による目視のみ、但しPCへのデータ取込み(CSV)はUSB経由で可能
・データ更新間隔不明、但しPCへの取込みデータは最小でも15分単位
気になった点があります。
精度に関しては電力センサに『精度:±2%』としか記載がない
のですが、消費電力値が誤差±2%は原理的にあり得ません。
クランプで電流値を測定してるだけなので電圧は100V固定で
計算してるはず、でも実際の電圧は変動してるので誤差が発生
します。
つまりこの±2%は電流測定値の誤差であって、消費電力測定
値の誤差は±10%程度あると思われます。
あくまで個人的な見解ですが、こういう記載の仕方は不親切とい
うか・・・インチキ臭いので好きではありませんね。
こんな記載してたら『中国地方じゃなくてChinaかよっ!』て突
っ込まれちゃいますョ。
MB8C-10RFS(PC無線電力計 シロ産業)

カスタムのEC-10RFのOEM品・・・というよりカスタムのロゴと品
名を消しただけのようです。
PC用のソフト(eLink)を使う点も同じ、しかも「カスタムのHPから
ダウンロードしてネ」と記載されています。
測定項目:消費電力・積算電力量/電気料金・CO2排出量 他
ポイントは
・誤差は最大±10%
・通信は400MHz帯の特定小電力無線
・送受信とも電池式なので定期的な電池交換が必須
・受信機による目視なら10秒毎が可能だがデータ保存は最小でも1時間単位
・PCのソフトからエクセルファイルでのデータ出力が可能
エコリンコ3(次世代計測器 エーイーエムシージャパン株式会社)

何が〝次世代〟なのかよくわからない製品です。
商品説明に「純国産品で海外製部品は一切使用されていま
せん」とありますが、昔ならともかく今じゃ日本製にそれほど大
きな意味があるとは思えないし、そもそも日本製だけで製品を構
成できる?
仕様についても「電力メーターと同等の計測精度」と記載して
ますが具体的な数値を何も明記してません。
クランプで測定して電力メーターと同精度って無理じゃね?
さらに、この会社の概要なんですが
社名:エーイーエムシージャパン株式会社
所在:千葉県柏市柏の葉5-4-6 東葛テクノプラザ608号
代表:松木義也
役員:取締役 尾形廣秋(国際情報ネット株式会社 代表取締役) ※本当は前(株)じゃね?
取締役 野口修(ビット・パーク株式会社 代表取締役)
取締役 岡田雅仁(株式会社M&Eコンサルティング 代表取締役)
監査役 奥澤晋(ステップチェンジ株式会社 代表取締役)
資本:1,000万円
社員:5名
設立:2011年6月
事業:書ききれないほどいっぱい
測定項目:消費電力
ポイントは
・びみょーな謳い文句ばかりで仕様が明記されてない
・通信は802.11bの無線LAN(設定はWPSのみで管理画面なし)
・スマホで見るだけ(専用ソフトは「βバージョン」だから「今は」無料)
・AC電源の為配電盤にコンセントが必要
・会社が・・・
気になった点は
・クラウド型なのでデータを勝手にWebサーバーに送る
・この会社がサービスを停止したら製品はただのゴミになる
この製品、個人的には選択肢になり得ませんがまぁ自己判断で
お願いします。
この投稿ではあと2つ追加予定、それ以降はPart2になります
案内所(目次)は こちら です。
0 件のコメント :
コメントを投稿
※1.コメントは管理人の承認後表示されます。
※2.何故かコメントに返信できません、ごめんなさい m(_ _;)m