2014年7月21日月曜日

EL1301W (Shinkando LED電球60W相当電球色)



メーカー:星權貿易股份有限公司(Shinkando International Co., Ltd.,)
型  名:EL1301W PIKALINE
製  造:?(購入は2014年6月) 台湾製

R-MART plus(楽天市場)740円(+送料540円)でした。




■仕様■
光束:425ルーメン
色味:電球色
命:30,000時間
電力:13W

効率は32.7lm/Wと一般的なLED電球の半分程度しかなく、
寿命も10,000時間短いです。
なんだこの出来損ない・・・と思ったでしょ?









ちょっと変わった構造ですね、カバーの隙間から見える黒いの
は放熱フィンのようです。


ソケット側にはスリットがあります。


温度センサー取付けはこんな感じです。





チラつき確認です(カバーを取り外しています)。

Panasonic DMC-LZ10 の液晶画面を Nikon COOLPIX S30 で撮影



実験時間は約1時間50分×3回です(データ取得間隔は1秒)


消費電力は公称値に対してピーク時で1.8W、安定後も0.3
~0.6Wオーバーしています。

温度は・・・低い!?
室温はDr.DAQ USBデータロガーに実装された温度センサー
なので実際の室温より若干高めですが、ケース部の温度の方
が低くなってるという事はケース部がLED電球の熱の影響を全
く受けてない事を意味します。
LED実装円板の温度も室温+20℃程度、消費電力13Wだと
思えないほど異様に低いです。


電圧との相関を見てみましょう。


特に相関は見受けられません。

それにしても・・・


関西電力さん、電圧ちょっと盛り過ぎです
(規格上限まであと0.6Vは怖いです・・・)


照度を見てみましょう。


何でLED電球なのに照度が徐々に上昇してるんでしょうか?
10~15分で安定してるっぽいですね。


さて、これまで見てきたLED電球と比べてこの製品は異質です。
効率が低く寿命が短いけど温度も低い・・・
実は他にも特徴があって、点灯中は微かに動作音がしてます。
高周波ノイズじゃなくて何かの動作音っぽいのが。

勿体つけても仕方ないので種明かしをしましょう。
撮影してみたのですが画像では分かり難かったので動画です。


音は消してるのでいくら耳を澄ませても何も聞こえません。
蚊取り線香の煙をよく見てください。

ソケット部を近づけると煙が見えなくなってますよね?
実はスリットから吸い込まれて発光部から排出されています。
逆に発光部を近づけると煙が反対方向に流れています。
つまり、この製品は

空冷用のファン内蔵LED電球です


まぁ・・・『熱くなるなら冷却すればいいじゃない』というのは理
に適ってます(PCの自作が趣味に人にとっては特に)。

で・も・ね・・・仮に開発/技術の人間が考えたとしても

・ファンが電力を消費するので電球型蛍光灯より効率が悪くなる
・コストがめっちゃ上がる
・LEDよりファンの寿命の方が早い
・内部にホコリや湿気を取り込んでしまう

などなど、LED電球のメリットを帳消しにしてお釣りがいっぱい
なほどデメリットが多いので普通は会議で落とされて終わり・・・
これの製品化を許可した上層部はチャレンジャーですね。
という事で、分解結果にもよりますがオススメはしないです。


分解投稿は こちら です。

電球関連の総合リンクは こちら です。


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